きろく

読んだもの見たもの聞いたものや日常のきろく

ASMR

俺には寝る前の儀式があった。 シングルサイズのベッドに寝っ転がったら、 スマホでYoutubeにアクセスして、ワイヤレスイヤホンでASMRの動画を聴きながら眠る。 毎日流している動画は一緒で、「ASMR 絶対眠れる!耳かき」という耳かきの音が入ったものだ。 …

初恋のひと

実家に帰ってきた。 大学を卒業し、新卒で就職した会社は、パワハラやセクハラが当たり前のいわゆるブラック企業だった。 まんまと上司のハラスメントのターゲットになった私は、どんどんと身も心も削られ、 2年勤めている間にすっかりまとまった睡眠をとれ…

「テッド・バンディ ~連続殺人犯を愛した女~」(Amazonプライム)★★★★★★★★★☆

2020.07.13 「テッド・バンディ ~連続殺人犯を愛した女~」をAmazonプライムで視聴した。 Amazon.co.jp: テッド・バンディ ~連続殺人犯を愛した女~を観る | Prime Video Amazonプライムオリジナルのテッド・バンディのドキュメンタリーシリーズである。 N…

「礼讃」木嶋佳苗 ★★★☆☆☆☆☆☆☆

2020.05.31 「礼讃」木嶋佳苗を読んだ。 首都圏連続不審死事件 の犯人の自伝。 事件について詳しく知らない方は上記のWikipediaのページを見てほしい。 事件当時、彼女は「魔性の女」としてセンセーショナルに報道された。 ↑木嶋佳苗 彼女は、逮捕される前だ…

「わたしを離さないで」カズオ・イシグロ ★★★★★★☆☆☆☆

2020.05.23「わたしを離さないで」カズオ・イシグロを読んだ。 こちらの本は映画になったり(視聴済)、日本でも綾瀬はるか主演のドラマになったりしていたので、ご存知の方も多いかと思う。 先に言っておくと明るい話ではない。笑 同じ著者の「日の名残り」…

「躁鬱大学」坂口恭平のnote連載がすごかった

坂口恭平さんの「躁鬱大学」というnoteの連載を読んで、衝撃を受けたので記事を書きます。 note.com 「躁鬱大学」というタイトルではあるが、躁鬱病と診断された人だけに向けた記事ではなく、 全ての浮き沈みが激しい人、多動傾向のある人、飽きっぽい人にオ…

「日の名残り」カズオ・イシグロ ★★★★★★★☆☆

2020.05.17 「日の名残り」カズオ・イシグロを読んだ。 文庫本で約350ページにわたる作品だが、 やさしく、上品な語り口で終始流れるように進んでいくため、非常に読みやすく、 一気に読んでしまった。 また、語られるエピソードや人物像が、想像上の人物と…

「聖なるズー」 濱野ちひろ ★★★★★★☆☆☆☆

2020.01.24「聖なるズー」濱野ちひろを読んだ。 性暴力に傷つけられ続けた著者が、動物性愛者=「ズー」たちを取材し、 彼らを通して愛・性・暴力のかたちを発見していくノンフィクション。 といわれても、動物性愛者と聞いた時点で「アブノーマルだ!」と思…

「自殺会議」 末井昭 ★★★★★☆☆☆☆☆

2020.01.19 末井昭「自殺会議」を読んだ。 著者による、11人の自殺に縁のある人とのインタビューから成った本。 (自殺未遂した人、親・子供が自殺した人、自殺しようとする人を救う人etc) 同じ著者の書いた「自殺」という本を以前読んだが、あまり共感できず…

「運び屋」 クリント・イーストウッド監督 ★★★★★★★☆☆☆

2019.12.22 Netflixでクリント・イーストウッド 「運び屋」を鑑賞した。 以下、感想。ネタバレはしていません。 とにかくクリント・イーストウッド演じるアールがカワイイ!!! パリピジジイ(コミュ力激高、女好きでスケベ)。仕事一筋、ジョークのセンスも…

「パラサイト」 ポン・ジュノ監督 ★★★★★★★★★☆

トピック「半地下の家族」について 2020.01.13 ポン・ジュノ監督「パラサイト」を鑑賞した。 とんでもない映画だった。2020年初映画館だったが、「これ以上いい映画を今年観られるのかな?」というくらい面白い映画。 鑑賞後、この映画のことばかり考えてし…

「連続殺人犯」小野一光 ★★★★★★★☆☆☆

とにかく文章が素晴らしい。実話にもかかわらず小説さながらにまとまっており、夢中になってすぐに読み終わってしまった。 どの殺人犯のエピソードも深く取材されており、ずっと引き込まれっぱなしだった。とんでもない労力をかけて書かれた本だということが…